【ご来院時の注意点】
- 体調不良時はあまり長期間様子を見ることは避けてなるべく日中のうちに早めにご相談ください。
ハムスターの夜間診療をしている病院はとても少ないです。 - 体調不良時にはストレスにも弱くなっていることが多いため、できる限りいつものケージまたはいつもの移動用ケージのままお連れください。
移動中の暑さや寒さにも十分な対策をしてきてください。 - 小動物は診療での手がかりがとても少ないため、元気、食欲、排尿、排便、飲水量、その他いつもと比べ「いつ頃から」「どのような変化があったか」をできる限り観察してきてください。
- 下痢や血尿など採取できるものがあればがある場合はできればそれをお持ちください。
その際はラップに包むなどしてなるべく乾燥しないようにしてください。採取できない場合は写真でも結構です。
【当院の小動物の診療方針】
- 落下事故防止のため基本的に床にマットを敷いて低い位置で診察をします。
- 診療のストレスでより体調を崩すことが多いため、できる限り無理をさせない範囲での診療を行います。
【診療で分かることとできること】
- 小動物は詳しい検査や積極的な治療ができないことが多いため、少ない手がかりを元に仮診断を立てて試しの治療を行うことが多いです。治療の効果が見られない時は別の病気や治療を検討しますので治りが悪い場合は早めにご連絡ください。
- 全身麻酔を行うことでより詳しい検査や処置を行うことができますのでご相談ください。
【できる検査や処置について】
ハムスターの大きさや体調によりますが当院では以下の検査が可能です。
- 一般身体検査
- 便検査
- 尿検査
- 一般皮膚検査
- レントゲン検査
- 腹部エコー検査
- 菌培養検査 など
ハムスターの大きさや体調によりますが当院では以下の処置が可能です。
- 負担の少ない一般的な処置
- 爪切り
- 過長切歯のカット(臼歯は全身麻酔が必要になることがあります)
- 外傷処置
- 薬浴 など
※手術については麻酔管理と術後管理の難しさから基本的に軽微な手術以外は行っておりません。
【病気にさせないために…】
ハムスターは体調を崩してもその原因が分からなかったり嫌がるため十分な治療ができないことが多いです。
そのため普段から病気になりにくいように以下を心がけてください。
- 適切な食事の内容と量、新鮮な水
- ケージや床敷やトイレなどケージ内の備品を清潔に保つ
- 落ち着いて休める場所や十分な運動空間などの環境づくり
- ハムスターに適した温度、湿度管理
- 月1回程度の体重チェック(料理用のはかりなどが便利です)
- 様子がおかしいと感じたら早めに動物病院やお店に相談を